2013年11月29日 16:14








オホーツク海側の斜里平野に新名所ができた。廃校になった小清水町北陽小学校の校舎を利用した、せんべい工場、福岡市の株式会社 「山口油屋福太郎・ほがじゃ小清水北陽工場」である。小清水町は、町内の小規模小学校5校を去年3月、廃校にして中心部の小清水小学校に統合した。その空いた北陽小と水上小の2校を買収して、せんべい工場にしたのが福太郎というこの会社。同社は明太子を作るかたわら、明太子の粉を入れた、ピリ辛いせんべいを作ってきたが、原料のじゃがいもでんぷんが豊富な小清水町に目をつけ、ことし6月、この工場を開設した。「ほがじゃ」は道内限定のせんべいで、ほたてなども入っている。
先日、ここを訪れた。見学ができ即売もしている。以前、教室だったと思われる所に機械が並び、せんべいが作られていた。内部はきれい、トイレも最新型でピカピカ。即売場ではお茶やコーヒーも自由に飲むことをできる。とんこつラーメンや柚子こしょうなど九州の産品も売られていた。一緒に行った老人会の人たちもかなり買った。何よりも地元の人を雇用し、働いている人たちの表情も明るい。小学校の建物設備は基本的には保存され、子供たちが描いた絵も展示されていた。温かい雰囲気に満ち溢れていた。
北陽小学校については、このブログで紹介したことがある。2009年12月10日なので、さかのぼってページを開いてほしい。開校100周年を迎えるという記事。プラネタリウムもある立派な学校だったが、去年春、102年の歴史を閉じた。児童数は当時で17人だったから、大規模校に統合されたほうがよかったかもしれない。 でも果たしてそうだろうか。卒業生たちは、どんな思いでいるだろうかと考えてしまう。
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