2018年01月31日 13:50






企画展 「映像でよみがえる簡易軌道と道東開拓のあゆみ」が、1月20日から2月18日にかけて釧路市立博物館講堂で開かれている。NHK釧路放送局が開局80年を記念して、持っているフイルム映像を公開しているのが中心。
道東は泥炭地、火山灰地が多く雪解け時にはぬかるみとなっていた。このため開拓を進める内務省は、戦前、軌間762ミリ、馬でトロッコを引く「植民軌道」を作り始めた。戦後、これは「簡易軌道」と名前が変えられ、今の開建が新設・改修・車両の製造を担当してさらに拡大された。次第にガソリンカー、ディーゼンルカー、ディーゼル機関車に置き換えられ、牛乳の集乳缶の輸送、住民の足となって、国鉄線から離れた地域に住む人にとってなくてはならない存在となった。しかし道路網の整備、マイカーの増加で利用者が減り1972年(昭和47年)に姿を消した。
道東には戦前あった線を含めると24もの簡易軌道があったが、この企画展では、国家補助が打ち切られた1971年、72年まで運転を続けていた鶴居、標茶、別海、浜中の各町村営軌道のブースが設けられ、最盛期のころのにぎわいをしのばせてくれている。
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