2016年10月11日 18:21

私を含む委員5人による「弟子屈町をよくするための提言会議」(座長:猪狩英広氏)がまとめた「提言」を、11日、弟子屈町に提出した。以下はその内容。
「弟子屈町をよくするための提言」前文
2016年10月11日、
弟子屈町をよくするための提言会議 座長 猪狩英広
私たちは弟子屈町をよくするために討論を重ね、ここに16項目の提言をまとめました。これらが実現することが町を明るくし、町民の幸せにつながるものと信じます。
わが弟子屈町は、摩周湖、屈斜路湖がある国立公園をかかえ、農業と観光が中心の町ですが、観光客、とりわけ宿泊客の減少にともなって雇用が減り若者が町外に流出し、少子高齢化、人口の減少が進んでいます。
こうした中で、町政は多くの課題をかかえていますが、それらの課題はいっこうに解決されたり改善されないまま、いたずらに歳月を重ねています。その最大の理由は財源がないことですが、それを理由に私たちは手をこまねき、言いたいことも発言せずに、あきらめていてよいのでしょうか。そうではないと私たちは考えます。課題が解決しない背景には確かに困難な理由が数多く存在しています。しかし目の前にある課題を討論もせずにあきらめていては、課題が解決の方向に向かわないばかりか、不便なのが当たり前になり、町は衰退の道をたどるばかりです。
私たちはこれまで行政や政治にまかせっぱなしでしたが、これら専門家は果たして町民の意向を反映させる方向で課題の解決に向かっているのでしょうか。確かに弟子屈町は2015年11月に「てしかが・まち・ひと・しごと創生戦略」をまとめました。しかしこれらは理念を並べただけの作文であり、それらが実現しなくても誰も責任を負いません。
私たちはもろもろの事情に配慮せず、課題を正面から直視し、誰にも遠慮することなく、勇気を奮い、改めて具体的な課題を町民の前に示したいと考えます。
町民がこれらの課題を意識し、日常的に議論を交わすことを望みます。
しかし、現実にこれらを解決の軌道に乗せるのは、近く行われる町長選、町議選の当選者たちです。私たちはそうした人たちに期待しています。
私たちは今後、折にふれて「提言」を出していきます。
説明:弟子屈町をよくするための提言会議 町内に住む各分野の任意の委員5人で構成、2016年8月発足、座長:猪狩英広 弟子屈町跡佐登、農業
提言 2016年10月11日
弟子屈町をよくするための提言会議
▼医療
弟子屈町の中核病院である摩周厚生病院に対する医療の不安の声が町民の間にある。信頼される医療態勢の確立と釧路への迅速な搬送態勢の確立を望む。
▼JR釧網線
釧網線は標茶町茅沼付近で釧路川の増水で運行できなくなったとして8月下旬からほぼ1か月間も運休し、この間、代行バスも運転されなかった。われわれは安易な運休を問題視するとともに、JR北海道がもし釧網線の廃線を考えているならば断乎反対するものである。釧網線は、釧路の病院への通院、高校生の通学をはじめとする町民にとっての生活の足であり、高齢化が進むにつれてその必要性は増している。また道東を訪れる観光客にとっても欠かせない足であり、鉄道で北海道一周を試みる本州からの観光客にとって、この路線がなくなれば北海道旅行に大きな打撃を与えることになる。この路線は国民の観光路線という性格も持っている。廃線にすれば、将来、JR九州が運行させているような豪華列車による北海道周遊もできなくなる。
JR北海道の経営難は承知しているが、こうした路線を経営判断だけで運休したり廃線したりすべきではない。釧網線の維持には国、道、地元が知恵を寄せ合うべきであり、町民に対しても環境保護の観点からも自動車に頼らず、できるだけ釧網線に乗ることを求めたい。また現状はほとんど1両編成で運行されているが、朝の通学時は毎日満員になって立たざるを得ない状況であり、2両化を求める。
一方にはバス化を求める意見もある。いずれにしても釧網線をどうするのか、町民会議を設けて議論し行動すべき時期に来ている。
▼国道
弟子屈・釧路・網走間には高速道路がなく高規格道路の計画すらない。この路線の重要度からすると高規格道路は必要と考える。
現在、主に利用している国道391号線は、標茶町塘路付近で狭いカーブが多く時間がかかる要因となっている。このルートの改良を急ぐとともに、このルートの迂回路として、標茶町標茶から厚岸方面へ向かう道道14号線を改良して、標茶町中チャンベツまで行き、中チャンベツで釧路と中標津を結ぶ国道272号線に入る方法も考えられる。若干遠回りにはなるが、これら2路線の早急な整備を標茶町とも提携して要望すべきだ。
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